一千百有余年の歴史を刻んだ、
緑あふれる憩いの古社「春日神社」
平安時代から続く県内有数の古社
春日神社の創建は古く、遠く平安時代にさかのぼります。貞観2年(860年)に国司藤原朝臣世数が、奈良春日大社の四所大神をお迎えしたとされる県内有数の古社です。
大友氏による南蛮貿易基地が境内地に続く春日浦で展開したり、島津軍の入府による諸社殿の破壊があるなど、幾たびかの盛衰を繰り返しながらも、一千百有余年の歴史を刻んできました。とりわけ戦災復興事業として昭和42年に社殿が再建されるに続き、神門や大鳥居の新設等の事業があり、大分市が新産業都市として発展することともあいまって、参拝者が漸次増加してきました。
平成13年に社務所参集殿の造営を行い、社務機能のいっそうの充実を図るとともに、雅楽や舞を取り入れた挙式や設備の行き届いた披露宴会場を提供するなど、伝統と格式を重んじつつ新しい時代に対応した運営に取り組んでいます。
大分市の中心部に位置する境内は約八千坪あり、参道左右の大楠に代表される緑あふれる憩いの杜となっています。この春日の杜はこれからも人生の節目を祝う多くの参拝者を見つめ続けることでしょう。
春日神社の祭神
武甕槌命(たけみかづちのみこと)
勝運・産業繁栄・交通安全など。 国譲りで大国主命の子健御名方神に勝ち、国譲りをなし遂げた神。
経津主命(ふつぬしのみこと)
勝運・交通安全・国家鎮護・諸産業の繁栄など。 経津は剣の切る勢いを示し、勇武をあらわしている。災難除けの神でもある。
天津児屋根命(あまつこやねのみこと)
国土安泰・産業繁栄・家内安全・交通安全、智育守護など。 常に国政に参与して、国土経営に大きく貢献した。祭祀を司る。
姫大神(ひめのおおかみ)
天津児屋根命のお妃。
明和3年(1766年)の境内絵図