初宮詣・お宮参り
赤ちゃんが初めて神社にお参りする「初宮参り」は、
産土神(氏神さま)に無事に誕生したことを報告しつつ、
これからも健やかに成長するようにと、お祈りするものです。
生まれた地域の氏神様、もしくは赤ちゃんがこれから住む地域の氏神様にお参りをします。
古くは、出産には血の忌みがあるということで、忌明けの儀式とも言われていましたが、
現在では神さまのご加護によって子供が無事に誕生したことの奉告と、
その子供の健康と成長、そして今後のご加護を祈る行事となっています。
産後の忌明けとして、男の子は生後31日目以降、女の子は33日目以降にお参りするのが一般的です。
(地域によって若干の相違はあります)
ただ小さい赤ちゃんのことですから、生まれて一か月後以降を目安として、
まず赤ちゃんとお母さんの健康を第一に天気の良い日を選べばよいでしょう。
祝い着について
親子とも略式で良いです。
赤ちゃんの祝い着は、古いしきたりでは無地の一つ身の着物の上に、
紋付ののし目(男児)か、友禅の祝い着(女児)を肩から掛け、
赤ちゃんを抱いた人の肩から背中に回して結び、結び目にはお守りをさげます。
最近は時代の流れもあり、ベビー服を着た赤ちゃんに祝い着やケープを羽織らせる
形で問題ありません。両親親族の方もスーツや外出用のワンピース等の服装でかまいません。
また古くは出産の忌みを意識して、母親は参拝しなかったため、
赤ちゃんは父親の母(姑)が抱くのが習慣でしたが、
家族そろってお参りをするようになった現在では、お母さんも赤ちゃんを抱くようになっています。