2015.02.04

熨斗(のし)について知っていますか?

ずいぶん、久しぶりのブログとなってしまいました 🙁
今日は皆さんの生活の中に、なんとなくある「熨斗」についてお伝えします。

 

「熨斗(のし)」は「のしアワビ」の略

 皆さんは、「熨斗」というと何を思い浮かべますか? 
お中元やお歳暮などの贈答品にかける「のし紙」や、お祝いを入れる「のし袋」でしょうか?しかし、元々の「熨斗」は皆さんが思い浮かべるものとは違うんです。

 

 

「熨斗」の起源は贈り物の象徴

 ふだん私たちが思い浮かべる「熨斗」は、「のし紙」や「のし袋」だと思いますが、そもそも「熨斗」は「のしアワビ」の略で、その起源は、むかし大変貴重な保存食であった「昆布(のし昆布)」「あわび(のしアワビ)」を贈ったことが始まりです。その事から、相手の長寿を祈り、贈り物の象徴として、熨斗を添える風習が定着しました。

 

「熨斗」の意味

 のしアワビの「のし」は「延ばす、延びる」に通じますし、古来中国で「アワビ」は不老長寿の薬効があるとされていたことから、寿命を延ばすおめでたいものの象徴とされ、 祝儀、お祝い事の贈り物などに添えられていました。そののち、のしアワビの代わりに昆布や紙を使うようになり、現代では、のし袋やのし紙などの右上に、「のしアワビ」を模した装飾的なものを慶事のしるしとして用いています。

 

「熨斗袋」の書き方

 結婚のお祝いを渡す際、「熨斗袋」~祝儀袋に入れますが、その書き方で悩む方も多いのではないでしょうか?
表書きは、毛筆、又は筆ペンを使ってバランスを考え丁寧に書きます。結婚の場合、水引の上には「寿・御祝・祝御結婚・御慶」など、下にはフルネームを書いてください。※結婚の熨斗袋については、次回のブログで詳しくお伝えします

 また、神社で家内安全などの祈願を受ける際にも、祈願料を入れお供えするのに「熨斗袋」を使うかと思います。
その際の表書きは、「初穂料」あるいは「玉串料」と書きます。下にはフルネームを入れるのが一般的ですが、決まりはありません。
「初穂料」は、秋に収穫されたその年の初めての稲穂を神前にお供えしていたこと、「玉串料」はお参りの際、榊(さかき)の枝に紙垂(しで)と麻紐を結び付けた玉串を神前にお供えするところからきています。

 

 もっと詳しく調べてみると、弔辞では熨斗を使用しない理由や、お見舞いには本来熨斗をつけるべきであるとか…色々な事が分かりますよ。この機会に調べてみてはいかがでしょう(^^)?

 

 

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